眉毛を剃って怒られた話
これは中学校に入ってからだっただろうか
私の眉毛は太くもさもさとした立派な眉である
小さなころから眉毛がうっすら中心で繋がっていた
いわゆる両津勘吉の女バージョンだった
思春期のケイはおそらくその中心に巻く渦と
瞼近くまで生えていた眉毛を剃ったのだ
もう私の周りで腕足の毛を剃るのは当たり前だった
ある晩、夕飯のときに姉が私が眉毛を剃っていることを指摘した
もちろん笑い話で、私も少し照れ臭そうに返事をしたが
鬼は現れた。
とにかく眉毛を剃るなんてまだ早い、何考えてるんだ と。
なぜ皆の前でそんなに怒られたのか…。
一瞬指摘した姉を恨んだ、父は気づいてすらいなかったのに
剃ることがそんなに悪いことだと思っていなかったし、今でも理不尽だと思う
注意するならまだしも怒ることはないでしょうよ
ねえミドルケイ?あなたもそう思わない?